This year's "Beaujolais Nouveau Release Day" November 21st at midnight.🍷
1年に1度のお祭りといえば、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日!2024年は11月21日(木)です。
2024年はどんなシーズンだったか?
泥沼化したウクライナ戦争と、イスラエルとイランの争いでスエズ運河が通れなくなり、日本だけでなくヨーロッパも物不足と物価高が日常となった2024年。温暖化の域を超えて沸騰する海水温がもたらす異常気象も地球規模で、もはや異常とは呼べなくなってしまいました。ワイン生産者さんたちにとっても毎年対応が難しくなってきています。
昨年から続く暖冬で、1~2月は過去10年で一番暖かく、芽吹きの3~4月は低めの気温、蔓伸び葉が茂り、花から実が着く5~7月は例年並みの気温、例年なら涼しくなる8月は28℃台ととても暑く、日照は十分なものの一方積乱雲もよく湧き、雹の降るリスクも高いものの、収穫直前の高温で糖度は高まったことでしょう。湿りがちな7月までで、少し遅めの生育だったのを、8月の高温と乾燥が補い、水分も糖分もしっかり含んだ果実の収穫が予想できます。
また、2023年程は気温が高くなかったことで、酸のキレも併せ持ったフルーティーさが期待できそうです。
低温で湿った春から初夏のベト病を潜り抜け、真夏の雹害にも生き残ったぶどうは、力強過ぎる性格になりがちですが、8月末に熱い太陽の下収穫した昨年とは違い、今年は9月半ばまで秋の太陽で半月追熟されたので、だいぶバランスが戻ってきていることでしょう。昨年よりも収穫量が多いので、全量手摘みで収穫をする際にしっかりと見極めて、ダメージのある房は捨てることができます。
ということは、力強さは持ちながらもライトでエレガントなスタイルに仕上がることが十分期待できますが、造り手によって大きな差が出てくる、生産者の経験値と技量が試される厳しいヴィンテージだろうと予想します。
In 2024, the grapes that survived the cold, wet spring, the mildew in early summer, and the hail damage in midsummer tend to be overly powerful, but unlike last year, when they were harvested under the hot sun at the end of August, this year they were ripened for half a month in the autumn sun until mid-September, so the balance should be much better. The harvest is larger than last year, so when we harvest all of them by hand, we can carefully assess them and discard damaged bunches.
This means that we can fully expect the grapes to be powerful yet light and elegant in style, but we expect this to be a tough vintage that will test the experience and skill of the producers, with big differences depending on the maker.